Lubold, Chandrasekhar & McCormick (2021) Identifying the latent space geometry of network models thorough analysis of curvature, arXiv.
Introduction
- Hoff, Raftery, and Handcock (2002)のlatent space modelでは,あらかじめ次元と距離の定められた潜在空間を基本に,各個人間のconnectionのdpendenceをモデル化している.
- この論文では,その潜在空間の幾何構造自体を推定することを考える.
- 幾何構造の選択がなぜ重要か?
- 例えば二次元のユークリッド空間を考えると,「お互いの距離が等しい4人グループ」が構成できない.
- 例えば球面を潜在空間として考えると,二点間の距離の上限があるので,よりネットワークが形成されやすくなる (McCormick and Zheng 2015 JASA)
- サプライチェーンで離れた上流と下流のネットワークがは形成されにくい.このような場合は双曲空間(hyperbolic space)が合っているはず.
- グラフ:Graph , . is undirected and unweighted.
モデル:
where
リーマン幾何学について
- Killing-Hopf Theorem: 断面曲率(sectionial curvature)*1が一定=>ユークリッド面,球面,双曲面のいずれか
- 点 における接ベクトルの空間を とする.
- また を計量テンソル(リーマン多様体を考えているのでリーマン計量) () とする.
- 断面曲率は以下の式で定義される:
\begin{align}\kappa_m(u,v) = \frac{g_m(R_m(u,v)v, u)}{g_m(u,u)g_m(v,v) - g_m(u,v)^2}\end{align}
このとき, は基底 の取り方に依らない.また,断面曲率は一定だと仮定していたので, としてよい.
- とする.ただし は双線型形式(内積の一般化)
- このとき, 上の二点 の距離は
\begin{align}d_{M^p(\kappa)}(x, y) = \kappa^{-1/2}\cos^{-1}(\kappa Q(x,y))\end{align}
で与えられる.
- 球面 => (標準内積)
- 双曲面 =>
- ここで, の分布関数 のサポートが 個の異なる点 を含むとき,上の式から,距離行列 が与えられたときに双線型形式を対応させる 行列
\begin{align}W_\kappa = \frac{1}{\kappa}\cos(\kappa^{1/2} D) \;\; ( = Q(Z,Z))\end{align}
を定義する.
Proposition 1.1
- The smallest s.t. is .
Proposition 1.2
- for some and some positive .
- for some and some negative .
※The signature of : , where = # of positive eigenvalues, = # of zero eigenvalues, and = # of negative eigenvalues.
- 以上の結果から,距離行列を幾何構造と独立に構成できれば,潜在空間をどの空間に埋め込めるかが判明する.=>グラフの構造からlink formationの確率を計算し,それを距離として用いる.
Mapping Graphs to Manifolds via Distance Matrices
- 単純化のため,個人効果が存在しない場合を考える:.また, のサポートは であるとする.
- 二点 間の距離を で測定する.ただし,
- に属するノードの集合を とすれば, は以下のように推定できる:
\begin{align} \hat p _{k,k'} = \frac{1}{|V_k| \cdot |V_{k'}|} \sum_{(i,j) \in V_k \times V_{k'}} G_{ij} \end{align}
- 距離行列は として推定.
- 個人効果が非ゼロで が連続の一般ケースは省略*2.
Estimating the Curvature and Minimal Latent Dimension
- ユークリッド面の場合は曲率の推定は不要.球面と双曲面の場合についてのみ曲率を推定する.
- ここで,ある について が に埋め込み可能だとする.すると,Prop 1.2から, の最小固有値はゼロ:.
- したがって, がユニークならば
\begin{align}\kappa_0 = \arg\min_{\kappa > 0} |\lambda_1(\kappa W_\kappa)|\end{align}
である.
- 実際には は未知なので, で置き換える.
- 同様に,双曲面の場合はProp 1.2から「上から二番目の固有値がゼロ」であることが条件として得られるので, を最小にすればよい.
- 曲率推定量の一致性 =>Proposition 3.1
- が推定出来たら のランクから を推定する.
以下は幾何構造の選択に関する仮説検定や実証分析.